株式会社GOTO

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同じ機械を作り続けることこそ、難しい。

K.K.

#製造 #第二機械事業部 #部長

#2000年入社

入社から今の仕事をされるまでの経緯を教えてください。

二十数年GOTOにはお世話になっていて、30歳くらいの頃に中途で入社しました。私がずっとやっていたのは基本、スピニング加工機だったり、端末加工機だったりといった(自動車部品向けの)産業機械の組み立てと試運転でした。そういう意味では、窯業向けの機械は関知してなかったというか、あまり触ったことがありませんでした。油圧プレスに関しても全くなかったんですが、2016年頃からいわゆるニューセラミックス(ファインセラミックス)用の成形プレスを担当することになりました。ニューセラミックスの成形では、タイルのような昔ながらのセラミックス製品に比べて成形時の原料管理に厳しい要求があります。そうすると、ベースはウチが長年やってきたタイル成形向けの油圧プレスだけど、中身の動作としては要求が細かな産業機械の仕様に近く、ほかのプレス機と毛色が違ったので、当時の私に白羽の矢がたったのかなと。そして2022年からは、その年に新設された第二機械事業部へ配属されました。

第二機械事業部でのお仕事をもう少し詳しく教えてください。

第二(第二機械事業部)では、電池材料用の焼成炉の受託製造を行っていますが、私自身が直接組立作業をやっているわけではありません。第二のメンバーに工程的な指示を出すというのが、今のメインの仕事です。事業部としては分かれていますが、本社の第一機械事業部でやっていた仕事と第二での仕事は、基本的には一緒なんです。どちらも、大きく括ると「機械」をつくることなので。本社の場合は、機械は一品一様で毎回違います。ただ、いつも全く違うことをしているかといえば、決してそうでもない。当然、全く新しい機械の案件は時々出てくるんですけど、それをベースにしたマイナーチェンジや、過去の設計に類似の機械もあります。とはいえ、一品ごとにそうしたカスタマイズがあるのが本社の方ですが、第二の仕事における一番大きな違いは「同じ機械の製造が長期間にわたって続く」という点です。本社の方は、一つの機械の製造には長くても一年程度ですが、第二では、同じ機械の製造が数年にわたって続いていきます。

新しい環境である第二機械事業部での仕事で、感じていることはどんなことですか。

知らない環境に置かれているので、いい刺激にはなっています。当然、焼成炉に関しては全く知らないモノでしたし、タイル屋さんに行けば、焼成用の窯を見に行く機会はあっただろうけど、私は窯業機械はやっていませんでしたからね。そういった知らないモノ、初めて見る・触るモノを扱う1番最初の立ち上げ仕事が大変なのは、第二でも一緒です。まあ、立ち上げは大変だけど、ある意味そこが一番面白い所でもあるんですけどね。ただ、「同じモノをつくり続ける」っていうことの方が難しい。当然、一番最初に出荷する機械と最後に出荷する機械は基本全く同じものができていないといけない。それはこれから先、製造ペースが上がってもです。作業をしていく中で肝になるところをおさえつつ、どんどん工程の改善をしていかないと間に合っていかなくなります。ここまで試行錯誤しながら、ちょっとずつ改善しながら進めてきていますが、改善の余地はまだまだいっぱいあります。そして、人間どうしてもやっていることに慣れてくると、改善案が出てこなくなります。でも本当はそんなんじゃなく、ただ気がつかないだけ。でも、それは長くやればやるほど、私も含めて気が付きにくくなります。だから、別にモノを見る新しい視点は必要だし、いかに慣れさせないようにするかが、今後の私の課題ですね。

第二機械事業部の製造現場の雰囲気は、本社工場の第一機械事業部とは違いますか。

個人的な見解にはなるんだけど、機械の組み上げ方が違います。私が今までやっていた産業機械の組立は2人くらいでしかやっていなかったんですね。しかも、案件ごとに担当を割り振られてやっているし、組立は一人でやれるくらいのボリュームなんで、ある意味一人作業でやれることが多いです。どういう工程でやるかも自分に任されるので、自分一人で考えて、自分一人で組んでいくため、個人個人のスキルがかなりモノをいう側面があります。もちろん、全部を一人でやってるかというと、そうではないですが。でも、第二はそうはいきません。もちろん、個人の組立のスキルもいるけど、ある意味、一人だけでできることは限られるので、ここは完全に2人ないし3人のグループでやっていかないと進んでいきません。なので、作業の中ではお互いに共通認識を持って進めてもらうことが大事な現場です。

今後、第二機械事業部をどういうチームにしていきたいですか。

第二の仕事は長期スパンにわたるので、チームとしての強靭な基礎体力をつくっていかないといけないと思っています。この一カ月だけ頑張ってなんとかする、みたいなスタイルではもたない。第二の機械づくりは、完全に出荷ベースで工程が計算されているので、そこに合わせればどう組んでいくかという組み方自体は、ある意味自由に考えることができます。なので、柔軟なシフトに対応できる作業工程や体制、能力の向上を目指していく、一つの目標はそれですね。そのためには改善を続けていかなければいけないので、建設的な意見はどんどん吸い上げていきたいと思っています。第二の仕事は、同じ機械はつくっていくけど、ライン作業のように、流れてきて同じ部品を付けていくような仕事ではありません。むしろ、「この人はこの部品のここの組付けを担当」ということをやると、絶対にできていきません。当然、個人には作業の得意不得意はあるけど、誰もが、どの工程のどこを任せても大丈夫なように、それこそ時間さえあれば、究極的には一人で一炉がつくれるくらいの能力を身に着けていってほしいと思っています。

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